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書道筆はどう選べばいい?筆の種類や良い筆の条件などを徹底解説!

2023年10月16日
書道筆はどう選べばいい?筆の種類や良い筆の条件などを徹底解説!

書道をする人にとって、筆の良し悪しは作品の出来に直結するほど、筆は大切な道具の1つでしょう。ただ、書道筆はさまざまな種類が売られていて、どのようなものを選べばいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。自分に合った1本を見つければ、感動の書き心地が体感でき、より良い作品作りが叶うはずです。そこで今回は、書道筆の種類や良い筆の条件などを詳しく解説していきます。

 

1.良い筆の条件「四徳」を知ろう!

書道発祥の地である中国で、古来より良い筆の条件として伝わる「四徳」という言葉はご存知でしょうか。「突・斉・円・健」の4つの条件のそろう筆が良い筆だと言われています。そこで、「突・斉・円・健」のそれぞれについてか解説していきます。

 

1.「尖」

四徳の1つ、「尖」は穂先がしっかり尖っているということです。穂先がしっかり尖っていないと、穂先の動きを自分でうまく調整できません。とくに起筆と終筆を美しくするには、穂先の尖りが重要な要素となります。また、細筆はとくに穂先が尖っているかどうかで文字の仕上がりに大きな差が出ることでしょう。

 

2.「斉」

四徳の2つ目は、穂全体のまとまりを表す「斉」です。書道筆は多くの毛を束ねて作られていて、全ての毛がまとまっていれば多くの墨を含ませられるというわけです。まとまりのない筆では、まとまらない毛がはみ出して紙を汚してしまう恐れもあるでしょう。

 

3.「円」

四徳の3つ目である「円」は、穂先が美しい円錐形をしているかどうかです。美しい円錐形になっている筆には墨をたっぷりと含ませられて、紙に均一に墨を落とせるのです。なめらかな力強い文字を書きたい時には、「円」をしっかりチェックしましょう。

 

4.「健」

四徳の4つ目は、穂先に弾力とコシがあるかどうかを表す「健」です。穂先の弾力とコシによってしなやかでスムーズな運筆が可能になり、とめ・はね・はらい・はねといった書道の見せ所を存分に表現した文字が書けるのです。

 

2.筆の種類にはどのようなものがある?どのようなものを選べばいい?

書道筆には太さ・毛の原料・穂の長さ・軸の形状などさまざまな種類があるものの、それぞれどのようなものを選べばいいのでしょうか。

 

1.穂の太さによる分類

書道筆は、軸の太さによって1号~10号に分けられています。数字が小さくなるごとに、穂が太く、筆は長くなります。つまり1号が最も太く、10号が最も細い穂の書道筆だというわけです。

 

一概にどのような太さの筆がいいとは言い切れないので、用途によって使い分けるのがいいでしょう。1号~4号の「太筆(大筆)」は半紙や書初めに、5号~7号の「中筆」は半紙や色紙に、8号~10号の「小筆(細筆)」は封筒や手紙用に使われるのが一般的です。ただし初心者は、やや細いものを選ぶのがいいと言われています。運筆をしっかり身に着けるのに、細めの筆の方が扱いやすいでしょう。

 

2.筆の原料による分類

筆は原料によって「柔毛筆」「剛毛筆」「兼毛筆」の3種に分けられます。ヤギの毛など柔らかな毛で作られた「柔毛筆」は、草書や行書など文字を続けて書くのに向いています。墨をたっぷり含むので、強弱のある文字になります。

 

コシと弾力の強い「剛毛筆」は、鹿やタヌキ、イタチといった動物の硬い毛で作られた筆です。とめ・はね・はらいをしっかり現わせるので、楷書で大きな文字を書きたい時に向いているでしょう。柔毛と剛毛を組み合わせた「兼毛筆」は、柔らかさとコシの強さのバランスが良く、初心者も扱いやすい筆です。色々な文字を書きたい、とりあえず1本目の筆を買いたいという人は、兼毛筆から始めるのがおすすめでしょう。

 

3.穂の長さによる分類

穂の長さもさまざまありますが、およそ次の3種に分けられます。軸の5倍から6倍以上穂の長さがあるものが「長鋒」、2倍から3倍以下の長さのものが「短鋒」、短鋒と長鋒の中間の長さのものが「中鋒」です。穂が長いほど扱いが難しいので、初心者は短鋒を選んだ方がいいでしょう。穂の短いものは写経や楷書、穂の長いものは草書や行書など続けて文字を書くのに向いています。

 

4.軸の形状による分類

持ち手部分である「軸」の形状は、大きく分けて「だるま軸」と「ストレート軸」に分けられます。穂の根元に向かって次第に太くなるだるま軸は、太い軸が握れない小さな子でも握りやすいのがメリットです。軸の太さに変化がほぼないストレート軸は、だるま筆より握る部分が太めになるので握りにくいと感じるかもしれません。ストレート筆は、書いている線の太さをダイレクトに指先で感じられるのが魅力です。

 

3.まとめ

良い筆の条件「四徳」という言葉もあるほど、筆の選び方は奥深いものだと言えます。「突・斉・円・健」の条件のほかに、どのような文字を書きたいのか、自分に合った握り心地かどうかなども考慮しながら自分に合った1本を選ぶといいでしょう。

 

プロや一流書家による指導が受けられる書道教室を運営する「書道研究 尚美社」では、書道を生涯楽しめる趣味にしていただきたく、月に何度お越しいただいても一律の月謝となっています。また、生徒さんや書道愛好家の方向けに紙やすずり、テキストといった書道道具の販売もしております。もちろん、書道筆も豊富に取り揃えております。販売用サイトでネット販売しておりますので、ぜひお気軽にご利用ください。道具選びのアドバイスもお任せください。

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